残尿感の原因と解消方法 | 尿の切れが悪い時の対策

残尿感の原因と解消方法 | 尿の切れが悪い時の対策

残尿感の原因と解消方法 | 尿の切れが悪い時の対策

通常、おしっこといえば、自然にしたくなった時にトイレに行き、勢いよく出し切ってスッキリと爽快感があるものです。けれども中高年になると、そのようなスッキリ感を感じる人が少なくなってきます。

「出し切っていない感じがある」「おしっこは終わったけれど、スッキリしない」「尿の切れが悪い」そんな感覚を残尿感といいます。尿を出し切った感じがないので、気になって何度もトイレに通うようになります。

実のところ、残尿感を感じていても膀胱には尿が残っていないことが多いのですが、スッキリしないのには原因があります。

今回は、そんな残尿感の原因と解消方法についてまとめます。


尿の切れが悪い残尿感の解消法

膀胱炎

残尿感を感じる病気で一番多いのが、膀胱炎です。
尿道から細菌が侵入し、膀胱で繁殖することで炎症が起きる病気です。尿道が短い女性がかかりやすいのが特徴です。もともと膀胱にいる菌が、体の抵抗力が衰えた時に増殖することもあります。

膀胱炎になると、おしっこをしている時やおしっこの後に尿道がしみるような痛み(排尿痛)があるため、残尿感を感じるようになります。また膀胱が刺激されて、膀胱に尿が十分溜まっていないのに突然我慢できないような強い尿意を感じる「過活動膀胱」になり、頻尿や尿失禁を引き起こします。悪化すると、おしっこが濁って白くなったり、血が混じって血尿になることもあります。

膀胱炎が原因の残尿感と解消方法・対策

排尿の時にしみるような痛みを感じたら、当面の対策として水分を多くとり、膀胱内の細菌を流し出すようにしましょう。様子を見て治らないようでしたら、病院で抗生剤治療を受けるのが解消方法となります。

前立腺肥大症

膀胱炎の次に残尿感の原因としてあげられるのが、男性特有の前立腺肥大症です。よく「尿の切れが悪い」というのは、ほとんどこの病気が原因です。

前立腺は膀胱と尿道の入り口を囲むようについている器官で、前立腺液という精液の一種を分泌します。それが、年をとってくると男性ホルモンの変化やメタボリックシンドロームなどの影響で肥大する病気です。

前立腺肥大症が原因の残尿感の解消方法

前立腺が肥大すると、膀胱が刺激されて「過活動膀胱」による頻尿があらわれます。また、尿道が圧迫されて狭くなり、おしっこが出にくく勢いがなくなるために、トイレの後でチョロチョロと漏れてしまう「排尿後尿滴下」という尿漏れがおきます。悪化すると、尿意があっても尿が出せなくなる「尿閉」やダラダラと尿が漏れ続ける「溢流性尿失禁」という重い症状が出てきます。

排尿後尿滴下の簡単な解消方法としては、陰のうの裏から陰茎をしごいて、尿道の途中に溜まっている尿を絞り出す「ミルキング」が有効です。

その他の病気

その他、残尿感を感じる原因となる病気としては、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病など、神経系の損傷によって脳から膀胱や尿道への指令がきちんと伝達できなくなることによる、「神経因性膀胱」があります。このような場合は、解消方法がないことが多いため、大人用オムツや尿漏れパンツの着用が対策になります。

男性特有の病気としては、前立腺の細菌感染による「前立腺炎」があります。また、女性特有の病気としては、骨盤底筋がゆるむことで内臓が下がってくることが膀胱への刺激となる「骨盤性器脱」などがあります。

早めに適切な対策を

以上のように、残尿感の原因となる病気はいくつかあり、「尿の切れが悪いのは年だから」と諦めて対策をとらずにいると、深刻な症状に悪化していくこともあります。

まずは原因を明らかにするためにも病院を受診し、それぞれの症状に合わせた解消方法をとっていくことが大切です。