女性の無意識での尿漏れ | 自分で気づかないお漏らしの原因と対策

女性の無意識での尿漏れ | 自分で気づかないお漏らしの原因と対策

女性の無意識での尿漏れ | 自分で気づかないお漏らしの原因と対策

普段何気なく行っている排尿は、体の塩分や水分を調整し、老廃物を排出するという大事な役割があります。もし、おしっこが止まってしまう「尿閉」という症状になると、尿として排出されるはずの毒素が体内に蓄積する「尿毒症」を発症し、命にも関わります。

それほど大事な排尿ですが、歳を重ねてくると、頻尿や尿漏れなどの排尿トラブルに悩む人が増えてきます。特に、尿漏れの症状で悩むことになると大変です。「外出時に衣服にシミができしまうのではないか」「お漏らしの臭いで周りの人に気づかれてしまうのではないか」といったことが心配で、社会生活にも悪影響を与えてしまいます。

女性の無意識での尿漏れの原因と対策

お漏らしをしてしまった時には、大抵は自分で気がつくものです。けれども、中には気づかないうちに下着が汚れてしまう無意識の尿漏れということもあります。ここでは、その原因と対策について考えてみましょう。

女性に多い無意識の尿漏れ

Cさん(女性、45才)は、2〜3年前から重い物を持ち上げたり、咳やくしゃみをしたりすると尿漏れしてしまうことがよくありました。

けれども最近は、自分で気づかないうちに下着が汚れていることがあります。量は大したことはありませんが、気になって夜もぐっすり眠れなくなってしまいました。


Cさんの場合は、腹圧性尿失禁と呼ばれる、重い物を持ち上げたり、咳やくしゃみをしてお腹に力が入った時の尿漏れがありました。その症状が悪化して、さらに尿漏れをしやすくなり、気づかないうちに無意識で尿漏れが起こるようになってしまったようです。

女性に多い無意識の尿漏れ・お漏らし

女性は、尿道が4〜5cmと短く、膀胱から真下に伸びているために、尿が漏れやすい体の構造になっています。尿が漏れないように尿道口をコントロールしているのは、骨盤底筋群という骨盤付近の筋肉です。それが、出産によるダメージや、更年期の女性ホルモンの減少、運動不足などの原因で緩んでしまうと、ちょっとしたはずみで尿が漏れたりすることがあります。

骨盤底筋運動で改善

上述のCさんは、15年前の出産後も、数ヶ月間ほど尿漏れに悩んでいたといいます。その時は自然に治ったそうですが、加齢に伴う筋力低下や、女性ホルモンの分泌が減少してきたことで、再び骨盤底筋が弱まってきたのでしょう。

無意識の尿漏れは、他に溢流性失禁が原因の場合もありますが、Cさんの場合は典型的な腹圧性失禁の悪化でした。女性泌尿器科を受診したCさんは、尿漏れの対策として、膀胱を緩めて尿を溜まりやすくする薬を飲みながら、骨盤底筋運動の指導を受けました。

骨盤底筋運動とは、自分の意志で肛門や膣を絞めたり緩めたりする運動です。Cさんは骨盤底筋がたいへん緩んでいたので、最初は自力で運動ができないほどでしたが、医師の指導を受けながら継続し、半年後には腹圧性失禁の症状が大幅に改善したそうです。

女性の無意識の尿漏れ・尿失禁の改善方法

骨盤底筋運動の習慣化

女性に多い骨盤底筋の緩みによる無意識の尿漏れは、妊娠・出産時にも起こるため、更年期以降の中高年者だけに限った問題ではありません。

こうした症状の対策としては、骨盤底筋運動が大変有効です。ちょっとした時間の合間に、膣や肛門をキュっと閉める運動を習慣化することで、尿漏れトラブルの予防に役立ちます。尿漏れパッドサプリメント等の対策と併せながら、日々の生活の中に取り入れていくと良いでしょう。