膀胱の病気と排尿障害 | 尿漏れ・尿失禁の原因と症状

膀胱の病気と排尿障害 | 尿漏れ・尿失禁の原因と症状

膀胱の病気と排尿障害 | 尿漏れ・尿失禁の原因と症状

膀胱は、腎臓で作られた尿を溜め、排出する臓器です。膀胱のおかげで私たちは排尿をコントロールでき、尿が垂れ流しにならず快適に生活ができます。

泌尿器の中でも排尿に直結する臓器なので、膀胱の病気にかかると、頻尿、尿漏れ、尿失禁、残尿、尿閉などの様々な排尿障害が起こります。

今回は、主な膀胱の病気の原因と排尿障害の症状についてまとめます。

膀胱炎

膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。膀胱炎は、大腸菌を主とした細菌感染が原因の「急性膀胱炎」と、他の病気が原因で起こることの多い「慢性膀胱炎」に分けられます。膀胱炎は男性よりも女性に多く、疲労やストレス等によって免疫力が低下した時に発症しやすくなります。

尿漏れ・尿失禁などの排尿障害の原因となる膀胱の病気

特徴的な症状は、排尿の終わりにジーンと痛む排尿痛です。悪化すると、尿が白濁したり、血尿が出ることもあります。また、頻尿や残尿感、尿失禁を起こすケースもあります。

膀胱炎は抗生剤の服用で比較的簡単に治る疾患ですが、放っておくと慢性化し、細菌が腎臓に入り込んで腎盂腎炎(じんうじんえん)の原因になる場合もあるため、早めに治療することが大切です。

過活動膀胱

聞き慣れない病名と思われるかもしれません。今まで原因不明とされてきた排尿障害において、膀胱が過度に活動していることが着目され、近年使用されるようになった新しい病名です。膀胱が過度に活動することで、排尿のコントロールが効かなくなってしまう状態を指します。

特徴的な症状は、膀胱に尿があまり溜まっていないのに突然我慢できないような強い尿意を感じることです。どうしてもおしっこがしたくてたまらなくなり、一日に何度もトイレに駆け込む頻尿になります。その際、我慢しきれずに尿漏れや尿失禁をしてしまう場合もあります。

排尿障害の原因となる膀胱の病気:過活動膀胱

原因は、加齢、ストレス、慢性膀胱炎、前立腺肥大症などさまざまで、特定することが難しいのも特徴です。尿がしっかり溜まる前にこまめにトイレに行く癖があることによって、膀胱の容量が少なくなっているケースもあります。膀胱の収縮を弱める薬や、膀胱訓練という排尿を我慢するトレーニングで改善が可能です。

神経因性膀胱

排尿をコントロールする神経に損傷や異常があることで、膀胱が正常に働かなくなり、排尿障害が起きる病気です。

交通事故などによる脊髄損傷が、神経因性膀胱では最も多い原因です。その他、認知症や脳梗塞、パーキンソン病、頭部外傷などが原因となります。

症状は、思うように排尿ができない排尿困難です。排尿したいと思わなくても尿が出てしまう尿漏れ、尿失禁、または、排尿したくても排尿が出来ない尿閉などの症状があります。

膀胱がん

膀胱がんの発生率は10万人あたり10人ほどで、男性の方が女性の3倍多いといわれています。症状が出るのが比較的早いため早期発見が多く、命に直結することが少ないがんです。

血尿、頻尿、排尿痛という、膀胱炎と似た症状が現れます。特に、突然痛みを伴わない血尿が出た時は要注意です。

喫煙は膀胱がんの最大のリスク要因で、非喫煙者の2〜3倍の罹患率です。また、水分を多く摂ることが膀胱がんにかかりにくくするといわれています。

まとめ

今回は、排尿障害の原因となる代表的な膀胱の病気についてご紹介しました。

膀胱の病気には、その他にも萎縮膀胱、膀胱憩室、巨大膀胱症、放射性膀胱炎といった病気があります。排尿障害が気になる場合には、早めに泌尿器科を受診して原因を特定し、悪化しないうちに治療することが大切です。