便秘と尿漏れの関係 | 膀胱の圧迫による尿失禁の原因と解消方法

便秘と尿漏れの関係 | 膀胱の圧迫による尿失禁の原因と解消方法

便秘と尿漏れの関係 | 膀胱の圧迫による尿失禁の原因と解消方法

「お通じは遠いのにトイレが近い」と思っていたら、咳をした拍子に尿漏れしてしまった…。そんな経験のある方も多いのではないでしょうか。

「快食快便」というように、食欲が旺盛で、毎日気持ちよくお通じがあるのが健康の証拠です。そのお通じが滞ってしまい、数日間にわたって排便がなければ便秘といわれます。意外かもしれませんが、その便秘が、尿失禁の一因となっていることがあります。

今回は、便秘と尿漏れの関係と、その解消方法についてまとめます。

便秘と尿漏れの関係

便秘になると、通常なら1~3日で排出される便が、何日分もお腹に留まっていることになります。すると、腸内の悪玉菌が溜まった便をエサとして増殖し、臭いガスを発生させます。

便秘による膀胱の圧迫と尿漏れの関係

すると、溜まった便と発生したガスがお腹に充満するため、下腹部の臓器が圧迫されます。膀胱も圧迫されて溜めておける尿量が少なくなるため、頻尿の症状が現れたり、加齢などで尿漏れしやすい状態の方は、ちょっとお腹に力を入れただけで尿失禁をしてしまうのです。

女性は便秘に悩む方が多く、また、男性に較べて尿漏れしやすい身体の作りをしているため、意外と多くみられる症状です。

骨盤底筋の緩みによる便秘・尿漏れ

女性の尿漏れの代表的な原因として「骨盤底筋の緩み」があります。排尿をコントロールしている骨盤底筋という筋肉が、出産によるダメージや加齢に伴って衰え、緩んでしまうために尿漏れを起こしやすくなります。

また、この骨盤底筋群は骨盤の底で臓器を支えており、もともと骨盤底筋が緩んでいる場合には、内臓の位置も下がりやすくなってしまいます。すると、腸が圧迫されて便の通りが阻害されるため、便秘の原因にもなります。

したがって、骨盤底筋の緩みがあると、排尿をコントロールする力の低下に加え、便秘による膀胱の圧迫によって、尿失禁を起こしやすい状態になってしまうのです。

腸内の善玉菌を増やすことによる便秘の解消

近年、「腸内細菌を整えることが、便秘の解消にとても重要」という考え方が広まっているのを、ご存じでしょうか?

腸内には大きく分けて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌という3種類の細菌が住んでいます。便秘になると腸内の悪玉菌が増殖し、有害物質が増えます。すると、臓器が圧迫されたり、肌の状態が悪くなったり、免疫力が低下する原因になってしまいます。

便秘の解消による尿漏れ・尿失禁の改善

そのため、便秘の解消方法としては、下剤で溜まった便を流すだけではなく、腸内の善玉菌を増やして腸内細菌のバランスを良好に保つことが大切です。善玉菌が優勢になっていると、腸の蠕動運動が活発になるので、排便がスムーズになります。

善玉菌を増やすには、善玉菌のエサとなる乳酸菌食物繊維を多く摂るようにしましょう。食品では、ヨーグルトや納豆などが手軽に取り入れやすくおすすめです。

善玉菌のチカラで毎朝すっきり

また、基本的なことではありますが、生活習慣の見直しをすることも大切です。ストレスや生活習慣の乱れは腸内環境を悪化させる原因となりますので、適度な運動やストレス解消、十分な睡眠時間の確保等を心がけ、規則正しい生活を行うようにしましょう。

骨盤底筋運動による対策

骨盤底筋の緩みを改善する方法として、骨盤底筋運動というトレーニングがあります。やり方は、意識的に膣・肛門を絞めたり緩めたりをゆっくり繰り返すだけなので、ちょっとした空き時間や外出中でも行うことができます。

効果がみられるまでには時間がかかりますので、その間は尿漏れパッドを使用するなどして対策を取るようにしましょう。

快適な暮らしのために

今回は、便秘と尿失禁の関係と、その解消方法についてご紹介しました。

骨盤底筋の衰えは便秘や尿漏れの原因となり、便秘は膀胱の圧迫によってさらに尿漏れを起こしやすい状態にしていまいます。骨盤底筋運動や、食事を含めた生活習慣の改善等、便秘の解消に取り組み、尿失禁の予防に努めていくようにしましょう。